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晴れていたのに

ぽつぽつと雨が降り出して、乾いたコンクリートの床が
どんどん水玉で埋め尽くされていくのを眺めていたら
やはり思い出すのはこの人です。
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『無限の網 草間彌生自伝』作品社 840円

最初に渡米するきっかけは、故郷・松本の古本屋で
であった、ジョージア・オキーフの絵の載った画集だったとか。
「松本みたいな田舎にどうしてそんな画集があったのかは
わからないが」と綴られています。

―ひょんなところにうっかりしたものがひっそり佇んでいる―

目まぐるしい書籍流通の喧騒から一歩はなれたところに
古本屋の意義があるのかしらん、などと思いながら
ジョージア・オキーフの画集を梱包する午後でした。

(遠藤書店は日本の古本屋加盟店です。
 全国発送も承ります。)
# by endoushoten | 2007-09-05 15:16 | 今日の1冊

お知恵を拝借

昨日今日とだいぶ涼しくなりましたね。
寒がりの私なぞ、半そで一枚では寒いほどです。

本日のすずらん通り本店では…
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スノーデコレーションで早くもクリスマスディスプレイ!?

まぁ、まさかそんなことはなく
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雨の日用のビニルカーテンの掃除に勤しんでおりました。
こう降ったりやんだりだと、カーテンを開けたり閉めたり
も煩雑だし、うっかり閉め忘れたら一大事…それなら
今日の主役はカーテンにしよう!という逆転の発想。

雨脚が弱くなったらガラスクリーナーを片手に
ささっと参上。ところが、このカーテン、ふにゃふにゃ
するし大きいしで、ガラス窓を磨くようにはうまく
いきません。

手の届く範囲で内側と外側から両手で挟むようにして
ゴシゴシ(網戸掃除の要領です)…高いところは手が
届かず、脚立を使うには安定が悪く、と手強いのです。

どなたか、裏ワザをご存知の方はぜひご伝授ください
ませんか?(ほかの商店さんはどうやって掃除している
んだろう???)実演つきならなお大歓迎!?

秋の長雨の季節も控えています。なにかいいお知恵を…。
# by endoushoten | 2007-08-30 15:34 | すずらん通り本店

夏らしいこと、しました?

八月も後半になると、まだまだ残暑で猛暑ではあるけれど
なんとなく「夏」という季節のかげりが見えてきて、
ふと寂しく思ったりするもの。

皆さんは今年の「夏」を満喫されました?
夏らしいといえば―ビアガーデンに、海に、花火に…

今日はそれぞれ趣の異なる花火の本をご紹介しましょう。
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[写真左]『花火』清水武夫著 一橋書房 1,050円
・浴衣を思わせるような表紙が渋い。こんな本と出会えるのも
 古本屋のおもしろさではないでしょうか。花火の炎色反応
 などに興味がある理系の人(もしくはそういう人と一緒に
 花火を観に行く予定のある人)向けの内容。尺玉から
 へび玉までさまざまな花火の作り方が載っています。
 化学と数式の合間に詩情が見え隠れしています。
 花火はただ光ればいいというだけのものではなく、美を
 つむぎだすものなのだと実感。

[写真右]『カラー新書 日本の花火』小野里公成著
ちくま新書 630円
・きれいなカラー写真多数。全国各地の花火大会のレポート
 や、花火の種類の解説のほか、花火観覧の心得まで
 親切にフォローしてあります。読んでいたら、花火大会
 めぐりをしたくなってきた!


ちなみに、すずらん商店街の夏祭りは今度の日曜日。
すいか割りや金魚すくい、虹鱒の塩焼きなんかもあります。
すずらん商店街スタンプラリー達成者(先着100名様)には
花火のプレゼントも!どうぞ遊びにいらしてくださいね。
# by endoushoten | 2007-08-23 15:35 | 今日の1冊

夏バテに一番効きそうな食べ物といえば

うなぎも捨てがたいけれど、ここは焼肉に軍配をあげたいところ。
何も考えず肉を焼くことに集中して、もうガツガツ獣のように
貪り食えば夏バテも乗り切れそう!(ついでにお財布もクールダウン)

さぁさぁ、こんな本はいかが?
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『焼肉小説 プルコギ』具光然著 小学館 630円
・赤肉派の大手焼肉チェーンvs白肉派の地元民に愛される個人店を
 軸にしたバトル…といっても企業小説ではありません。
 意外な人と人とのつながりを織り交ぜ、喜怒哀楽にとんだ
 軽めのエンターテイメント作品。扇風機にあたりつつゴロゴロしながら
 読めば焼肉屋に行きたくなってくるかも。

もうちょっとインテリゲンチャ風味を添えたいなら
こちらをおすすめ。
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[写真左]『焼肉の文化史』佐々木道雄著 明石書店 1,200円
・焼肉とは何か、焼肉の歴史(朝鮮半島のも、日本のも)などなどを
 学術的に扱っています。俗説を鵜呑みにせず、丹念にデータを
 用いて検証した労作。

[写真右]『日本焼肉物語』宮塚利雄著
 光文社知恵の森文庫 350円
・日本での焼肉が生まれ根付いていった様を紹介しています。
 エバラとモランボンに日本食研。広く日本の食卓に焼肉を
 広めた功労者についての記述も。

100読は1食にしかず!?おいしい焼肉が食べたいなぁ。
うまいと噂の渋谷道玄坂・清香園さんにでもお邪魔してみようかしらん。

皆様もしっかりと食べて、夏バテなどなさいませんよう
ご自愛くださいね。
# by endoushoten | 2007-08-22 16:21 | 今日の1冊

ひとやすみ…

今日も相変わらずアヂーぃ…こんなときは
あわてないあわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

麦茶でも飲みながら一休さんの本でも読みましょうか。

まずはこんなのから。
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『荒俣宏コレクション2 性愛人類史観 エロトポリス』 
集英社文庫 420円
・さぁさぁ、オトナの一休さんが好きな方はどうぞ御覧下さい。
 アニメの影響でとんち坊主な側面しかご存知ない方は
 びっくりするかも!?後年はチョイ悪どころか、かなりの
 不良ぶりだったようです。


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[写真左]『一休を歩く』水上勉著 集英社文庫 180円
・またまた集英社文庫から。一休和尚の縁の地をめぐって
 その生涯を追ってみましょう。
 著者は禅寺での修行経験があることも有名な水上勉です。

[写真右]『一休「狂雲集」の世界』柳田聖山著
 人文書院 1,050円
・一休和尚の漢詩集「狂雲集」から十二首を選び、じっくり
 読み解いていきます。読売文学賞受賞作品。

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『狂雲集』一休宗純著(柳田聖山訳)
 中公クラシックス 730円
・やはり原書にあたるのが一番。併せて読めばより
 深い理解が得られるかもしれません。

プレミアムモルツが安い居酒屋一休もある経堂で
一休の本を買って読む、というのはいかがでしょうか。
# by endoushoten | 2007-08-08 16:23 | 今日の1冊