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遠藤書店 夏の文庫100冊 【14】

カロッサの文学は、自伝的で、主人公のほとんどが、カロッサ
その人を離れえない。

そして、それは一人の人間の“生の証”としての“内面の記録”
であり、なまの生活を再現したものではない。

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『美しき惑いの年』岩波文庫 カロッサ著 250円

―カロッサが、九年間のギムナージウムの生活を終え
ミュンヘンの大学で医学の勉強を始めたころを作者が
晩年に取り扱った作品。
純粋な一青年の歩みが、描かれている。(あ1)


本日までのご紹介…29/100冊
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by endoushoten | 2008-07-28 16:17 | 今日の1冊

遠藤書店 夏の文庫100冊 【13】

夏休みのニュースで「小学6年生の○○くんが自転車で
日本縦断しました」なーんてのを聞くと
「子どもは時間がいっぱいあっていいなぁ」と
ずれた感想を抱いたり。

大人だって、やろうと思えば自転車旅行くらい
できるもんなんです(普通はやろうと思わないだけで)。

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[写真左]『神に頼って走れ!自転車暴走日本南下旅日記』
高野秀行著 集英社文庫 330円

インド入国祈願のために、自転車で神頼みの旅に
出かけることにした著者。インドくらいすぐ行けばいいのに?
いや、とある事件で入国許可がおりなくなっちゃって、
なんでインドかっていうと珍しい魚がいて、えーとえーと


まるっきり??な方は『怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道』を
お読みください。こちらは集英社文庫のナツイチにはいってます。

根っからの自転車人てことでもなく、足がぱんぱんに
なったり、自転車がパンクしたり、フェリーがとっくに
廃止されていてボーゼンとしたりしながら、東京から
沖縄をめざします。

時に間の抜けた写真もおもしろく、軽快で読みやすい文章
なので読書になじみのない方もおじけずにどうぞ。

なんで自転車で神頼みなの?という疑問に囚われてしまう
方には不向きかもしれませんが、わけのわかんないことが
あるのも旅の醍醐味。

[写真右]『旅は俗悪がいい』宮脇檀著 中公文庫 210円

ホテルの間取り図スケッチは建築家ならでは。
1984年初出の旅行記は時代の変遷をも楽しめます。
どこいっても同じようなサービスは快適だけどおもしろくない。
カオス万歳!


観光地の非日常の歪み、どうかしちゃってる感を
ひしひしと漂わせているものといえば―

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『全日本顔ハメ紀行 記念撮影パネルの傑作 88ヶ所めぐり』
いぢちひろゆき著 新潮OH!文庫 250円

ソフトクリームから水戸黄門まで!恥ずかしがったりバカにしたり
しつつも気になるんですよね、あれ。一人旅だとなかなか
フルに味わえないのが残念です。(あ2)

本日までのご紹介…28/100冊

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ところで棋士の方の高野秀行さん!そろそろまた
遠藤書店ブックカフェイベントなんぞやりませんかー?
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by endoushoten | 2008-07-24 16:28 | 今日の1冊

遠藤書店 夏の文庫100冊 【12】

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『教科書でおぼえた名詩』文藝春秋編 230円

どのページをひらいても、みたこと、よんだことのあるような
名詩がずらり。

改めて心うたれたり、小学校の夏休みの宿題で覚えさせられたなあと
なつかしさがこみあげてきたり。

あのフレーズはなんだっけ…というあなたのために
巻末にはうろおぼえ索引もついています。(さ)

本日までのご紹介…25/100冊
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by endoushoten | 2008-07-24 15:39 | 今日の1冊

遠藤書店 夏の文庫100冊 【11】

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『賞の柩』帚木蓬生著 新潮文庫 250円

すべての研究社にとって目標であり憧れである
ノーベル賞の〈医学・生理学賞〉をめぐるサスペンス。

昨今、偽装やら横領やらでマスコミがにぎわっていますが
世界的な大舞台でもそれがまかりとおっていたら?

(この世で虚飾や不正のないところはどこにもないのかも
しれないと憂いながら、レポートではデータを改ざん
したくなる理系学生なのでした…)(さ)

本日までのご紹介…24/100冊
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by endoushoten | 2008-07-24 15:21 | 今日の1冊

遠藤書店 夏の文庫100冊 【10】

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『哀しい予感』吉本ばなな著 角川文庫 190円

言わずと知れた人気作家吉本ばななの大ベストセラー。
読んだことはなくてもタイトルを知っているという人も
多いのでは?

舞台化もされた作品です(少し憂うつなベールをまとった
独特の世界が描かれていました)。

美しかったり、痛々しかったりするけれど胸をつくコトバが
ちりばめられたばななの世界にふれてみませんか?(さ)

本日までのご紹介…23/100冊
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by endoushoten | 2008-07-24 15:13 | 今日の1冊

遠藤書店 夏の文庫100冊 【9】

夏といえばやっぱりビール!!
暑い1日をがんばって乗り切った自分への
ごほうびですね。

どうせ飲むならちょっと勉強してみませんか?
酒の席での話のネタにもなりますし、
グラス片手にお楽しみください。(さ)

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『みんなで乾杯!ビールを楽しむ本』T&T情報センター編
新潮文庫 250円

本日までのご紹介…22/100冊
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by endoushoten | 2008-07-24 15:11 | 今日の1冊

遠藤書店 夏の文庫100冊 【8】

未完の作品の続きを想像するのは
楽しいもの。

さて、アベリャネーダの名にニヤリとする
あなたにおすすめの文庫をまず1冊。

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[写真左]
『偽書作家列伝』種村季弘著 学研M文庫 350円

青土社より出ている「ハレスはまた来る 偽書作家列伝」の
改訂文庫版。才能の使い方っていろいろだわね、と呆れるやら
感心するやら。こういう本を読むと「あれも読み返さなきゃ」
「お、そういや○○は読了せずにうっちゃらかしたままだった」
なんてつい書棚に足がむかうものです。

作家の謎といえば…

[写真右]
『ヘミングウェイはなぜ死んだか』柴山哲也著 集英社文庫 270円

中学校の読書感想文、男子に大人気だったのが「老人と海」
(もしかして今でいうコピペ疑惑があったりなかったり!?)。

「孤独について云々なんてこっぱずかしくって。要するに
困ったときの神頼みなんてその程度って話?」
というひねくれものには、こんな切り口を。
62歳で猟銃自殺した作家の謎に迫ります。(あ2)

本日までのご紹介…21/100冊
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by endoushoten | 2008-07-24 12:59 | 今日の1冊

遠藤書店 夏の文庫100冊 【7】

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『人と超人』バーナード・ショー 岩波文庫 250円

作者自らが「喜劇にして哲学」とよぶように、劇の形を借りて
自身の思想を幅広く展開した作品。作者ショーの女性観、恋愛観、
人生観が垣間見れるのがこの作品のおもしろさではないだろうか。
(あ1)

本日までのご紹介…19/100冊
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by endoushoten | 2008-07-23 15:40 | 今日の1冊

遠藤書店 夏の文庫100冊 【6】

福永武彦の作品というと感傷的で甘いイメージを想像してしまいがち
だが、この作品はすこし違う。

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『忘却の河』福永武彦 新潮文庫 110円 ヨゴレ

章ごとに、それぞれ異なった人物が登場し独白のスタイルをとって、
人間の愛と死というテーマに深くふれた長編傑作。(あ1)

本日までのご紹介…18/100冊
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by endoushoten | 2008-07-23 15:36 | 今日の1冊

遠藤書店 夏の文庫100冊 【5】

「綺譚」とか「童話」、あるいは「寓話」と呼ばれる、
神秘的な系列の文学。

さらりと描いてあるけれど奥が深い―童話的だからこそ、
その本質がみえにくく、ゆえに読者の鋭い感受性が
とわれるドイツロマン派文学代表作の一つをご紹介
したい。

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『青い花』ノヴァーリス著 岩波文庫 210円

主人公ハインリッヒが、夢に見た「青い花」をさがしもとめる
旅の物語。作者の死によって未完のままにとどまったが、
かりに作者が夭折しなかったとしても完結したかどうかは
疑問である。(あ1)

本日までのご紹介…17/100冊
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by endoushoten | 2008-07-23 15:21 | 今日の1冊