カテゴリ:今日の1冊( 159 )

遠藤書店 夏の文庫100冊 【1】

夏は文庫 ―小説はさらなり、ノンフィクションもなほ。

各出版社が力をいれて○○文庫100冊なーんて
やってますね。角川、新潮、集英社…。

ならば、遠藤書店も100冊紹介をば。
古書店の宿命として1点ものが多いので、売り切れの際は
ご容赦ください。そのかわり、新刊書店では入手不可の
絶版本があったり、リーズナブルだったり、利点も多数。

では、第1冊目にふさわしく、「あ」のアポリネールから
始めましょうか。

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『一万一千本の鞭』ギョーム・アポリネール著 角川書店
210円(※線引きあり)

大人の文庫100冊!これ、学校提出用の読書感想文には
とっても不向きな、エロスてんこもり小説。いきなりレズで全裸です。
ドギマギせずに最後までちゃんと読めばエロだけじゃないことも
わかるはず。

じゃ、ついでにもう一冊。
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『エプタメロン ナヴァール王妃の七日物語』 ちくま文庫
400円

デカメロンが10日なら、こっちは7日。だからエプタ(ギリシア語で7)。
多くが人妻浮気物語なのがいかにもフランス小説!
(それにしてもみんなよくがんばるなぁ。さすがフランス。)

さて、帰ったらバルザックの『艶笑滑稽譚』でも読もうかしら。
では、次回「遠藤書店の文庫 100冊」をお楽しみに~。
選者をかえてお届けいたします。(あ2)

本日までのご紹介…2/100 冊
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by endoushoten | 2008-07-10 15:41 | 今日の1冊

ふすふすのうた(お食事時の閲覧注意)

「腐った卵のような臭い」と形容される硫化水素ですが、実際に
腐った卵なんて嗅いだことがないので、もわんと頭に浮かぶのは
満員電車でだれかがふすーっと放った強烈な一発…いえね、
おならにも微量の硫化水素が含まれていたりするんですってよ。

さて、本日ご紹介するのは好事家必携のロミ先生の一発もとい一冊。
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『おなら大全』ロミ&ジャン・フェクサス著 作品社刊 1,600円
・あぁ肛門期よ永遠たれ!集めに集めたり、古今のおならにまつわる
 諸々がぎゅぎゅっとみっちり詰まっています。

ところでラブレー賞ってなに?とググってみても、トップに出てくるのは
この本だったりしてよくわからない、いやいやラブレーってだけで
おおよその意味はわかりますよね。

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『フランソワ・ラブレーの作品と中世ルネッサンスの民衆文化』
ミハイール・バフチン著 せりか書房刊 2,800円
・バフチンといえばカーニバル文学。笑いの視点で解読していきます。

フランスつながりでもう1冊。
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『スカトロジー・ダンディズム』セルジュ・ゲンズブール著 福武書店刊
840円
・行間から立ちこめる独特の香りをお楽しみあれ。ああ、この人
 本当に変態オヤジです。 (コスタビってどうしてるんだろう?)

フランス人ってアレねぇ、などと言っている場合ではありません。
わが日本もなかなかどうして負けちゃいませんよ。
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『古今黄金譚 古典の中の糞尿物語』林望著 平凡社新書 210円
・黄金譚といっても砂金の話とかそういうことでなく…昔も今も子供も
 大人もその手の話はダイスキネ!というのを実感します。

(今晩はカレーとジャスミン茶にしようかな)
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by endoushoten | 2008-05-21 16:07 | 今日の1冊

きらめく季節に

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あいかわらずゴシゴシの日々を重ね、月がかわりました。

思い出すのは 五月に「うまれ」五月に散ったこの人
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『五月の寺山修司』シュミット村木 真寿美著 河出書房新社 520円
・寺山修司のドキュメンタリー作品でインタビュアーをつとめた著者
 によって綴られた作家の横顔。「波長の合わない時」の会話には
 彼の人柄、思想が特によく出ています。


寺山修司は思春期に一度ははまる作家なのではないでしょうか。
5月のキャンパスには、彼にまるごと飲み込まれてしまった学生が
幾人もいたもんだったっけ。
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[写真左]『ちくま日本文学全集 寺山修司』筑摩書房 480円
・エッセイ、戯曲から短歌、詩までざらっとまとめて読めます。
 まず最初の1冊ならこのへんからどうぞ。

[写真右]『不思議図書館』寺山修司著 角川文庫 300円
・古本好きならご一読を。古本ハントにでかけるか、本棚を編集
 するか、なんにしろ本に対してうずうずさせられます。

「××歳までに出会っておきたい本」「大人にならないとわからない
本」など、ひとつの本でも出合うタイミングによって随分印象が
かわることがあります。GWにはゆっくり再読もいいかもしれません。



  読み返したい本がもう手元に残っていなければ?

            ―散歩がてら、まちの古本屋へどうぞ。

 GWは5日まで休まず営業いたします(6日は定休日のため
 お休みさせていただきます)。
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by endoushoten | 2008-05-01 16:03 | 今日の1冊

包んで結んで

昨日、一昨日の暴風雨ですっかりソメイヨシノも散ってしまいました。

重箱にお弁当つめて、風呂敷でぶらさげて…そんな雅なお花見は
楽しまれましたか?

今日はまずステキ女子っぽいこちらの本からご紹介。
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『ふろしきと手ぬぐいの本 包んで、飾って、まとう布』
京都和文化研究所 むす美/株式会社ケイス監修 山海堂刊 520円

装丁だけでもステキ女子っぽい本ですが、本文はステキ女子度
MAXです!ほら、こんな感じで。チラリ。
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か、かわいい…カフェでこんな女子が隣にすわっていたら、一目ぼれ
してしまいそうです。詳しい包み方や「原稿用紙柄のふろしきどこで
買えるの~」などは、お手にとってのお楽しみ。ノートパソコンから
缶ビール3缶まで、なんでも包んじゃいます。エコバックより
もっとおしゃれかも!

ちょっとかわった本がお好きな方におすすめなのが
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『結び方全書』武内元代編 池田書店刊 520円

これは「結び」のトルコライスだー!とへんな感動を呼び起こします。
実用書なのにビザール、ストレンジだけど役に立つ。あぁもう、えい。
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人生で何度たんすを包むことがあるでしょうか。でも、なるほど
ここはびしっと井の字型結びなのか。
ゴツゴツしたもの、というくくりにもぐっときます。読者の役にたちたいと
思えばこそジャンルのとりこぼしは許せませんものね。

羽織のひもから、水引の飾り結び、自在結びにヒューラー結びは
もとより、包帯、ネクタイ、スカーフの使い方、はては紐のマジック
クローバーの花輪まで、とにかくとことん結んで結んで結びまくり!

載っていないの縁結びの方法くらい?とオヤジっぽくなったところで
本日のご紹介の結びとさせていただきます。
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by endoushoten | 2008-04-09 16:13 | 今日の1冊

ビール文学から2人のアランへ

日頃ビールを愛してやまない身としては、ただダレダレと
飲むだけでなく、未だ確立されていないビール文学を
開墾せねばと、虎視眈々、書棚を眺めても
「ビール」が小道具になっている小説は数あれど、
そうではなく銘柄をも活かした作品となると、めったに
ぶちあたることはなくて。シュポンとまた寂しく栓を開ける
日々。あぁ君たちよ文学になれと願いながら。

そんななか、久しぶりにみつけたのがこちら。

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『朝日のようにさわやかに』恩田陸著 新潮社 630円
さすが、ビール好きで知られる恩田陸です。この本は短編集で
するっと余韻を残しながら通り抜けていく作品群の数々。
なかでも一番最後の表題作はビール文学指数100をマーク
(って勝手に認定)。スイングトップのグロールシュのボトルで
ここまで世界が広がるなんて!

恩田陸の作風のひとつにオマージュの多用があげられるでしょう。
なかでも『夏の名残の薔薇』(現在在庫なし)は、引用量の多さで
印象深い一作でした。

読まれた方はご存知でしょうが、アラン・レネの名画『去年
マリエンバートで』がこれでもかというくらい大胆に
ちりばめられています。

『去年マリエンバート』の脚本を書いたのはアンチロマン、
ヌーボーロマンの旗手としてしられるアラン・ロブグリエ。

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『嫉妬』ロブグリエ著 新潮社刊 2,100円
・『消しゴム』『覗く人』に続く第3作目。函入り、昭和34年刊、初版。

彼の訃報が届いたのはつい最近のこと。
偉人の死を悼み、心よりご冥福をお祈りします。



(アラン・レネの『世界の全ての記憶』は本好きなら必見。
 DVDで出ていますので是非に。)
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by endoushoten | 2008-02-21 12:40 | 今日の1冊

○○を探す本 あれやこれや

Googleの検索を使わない日なんて
一日たりとないのでは?と思いますが
世の中にはまだまだGoogleだけでは
調べきれないこともあるようで…

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『ムンクを追え!『叫び』奪還に賭けたロンドン警視庁
 美術特捜班の100日 』 エドワード・ドルニック著 光文社 630円
・美術品は盗まれやすく、見つけにくい!?2006年に刊行された本
ですが、ここで扱われるのは1994年の盗難事件。その後また盗まれ
また見つかったことを覚えている方も多いことでしょう。これ以上名画が
危険にさらされないように祈るばかりです。
なんだか「やーめーてーーー」と叫んでいるようにも
見えてきたりしませんか?

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『世界最高の切手「ブルー・モーリシャス」を探せ!
 コレクターが追い求める「幻の切手」の数奇な運命』
ヘレン・モーガン著 900円
・小さな紙切れが驚くほどの値段だなんて!普段郵趣になじみのない
人でも読みやすいノンフィクションです。
ちなみに日本郵趣協会ではオークションも
行っているそうです。門外漢は落札結果をみてびっくり!
切手も本も、その価値に気がつく人がいないとゴミとして
消えていってしまうのがさびしいところです。
本は捨てる前に古本屋へ!

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『原寸イラストによる落葉図鑑』吉山寛著 石川三枝子画
文一総合出版 1,050円
・捨てるものあれば拾うものあり、落葉の季節は過ぎたけれど
はらりと散る葉を手に取り「はて この木なんの木?」
そんな時の力強い見方がこちら。
原寸大で、しかも白黒の線画というのが実に検索向きで
葉脈や腺毛までばっちりです。充実した内容ながらコンパクトな
サイズなので、お散歩のお供にぜひ!

ところで。注文をいただいた本を書棚から探し出そうとすると
かくれんぼ好きな本がいたりします。さんざんしらみつぶしに
探したつもりでも見つからなくて、他の人に探してもらうと
ひょっこりさっき見た棚にあったり…うーん、古本屋の七不思議
入り決定です。
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by endoushoten | 2008-02-18 18:36 | 今日の1冊

優等生の本

灯油もカップラーメンもビールも値上げ。
連日値上げのニュースばかりで、財布も
青ざめるというもの。

そんなときに、慎ましやかにほほえみかけてくれるのが
3パック68円の納豆!!(実はそのあと52円というのを
別のスーパーでみつけてションボリ)

栄養も豊富で疾病予防にも効果的、そして
なにより家計に優しい、優等生食材です。

さぁ、今日はそんないいこを褒め称えようでは
ありませんか!

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[写真左]『納豆万歳』永山久夫著 一二三書房 520円
・納豆ラブ♪が詰まった1冊。納豆の効用から薬味のいろいろ、
 郷土の納豆、手作り納豆入門では藁づとの縛り方まで伝授。

[写真右]『からだにやさしい食材の本』アイシスガイアネット編
飛鳥新社 450円
・安心でおいしい納豆をお取り寄せしたくなったらこちらを。
 え。亜硫酸ナトリウムを使っている納豆もあるの??
 なんだか不安になってきました…

食の安全について、関心が高まる昨今ですが、レジ前には
こんな本も揃えております。
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過剰に気にしすぎるのもかえってよくないような気もしますが、
無関心よりは知識をつけて考えるにこしたことはありませんよね。

あぁ、昨日買った納豆はどうなんだろう……心配してても
仕方ないので、とりあえずお揚げの袋納豆にして食べちまおう。
おかかと刻みねぎも混ぜて。そうだ今晩はぬる燗で雪見酒と
いきましょうかね。あぁ、醗酵ってステキ!
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by endoushoten | 2008-02-06 15:02 | 今日の1冊

学校の長期休み期間といえば

JR全線の普通列車乗り放題・青春18きっぷの季節!
1日あたり2,300円で全国どこでも行けちゃう
貧乏旅行または乗り鉄の強い味方。
誤解を生みやすい名前ですが年齢制限はなく誰でも
利用できます。

新幹線に乗れないなんてかったるい?いやいや
そうでもないみたいですよ。

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[写真手前]『JR全線全駅下車の旅 究極の鉄道人生 日本縦断駅めぐり』横見浩彦著 KKベストセラーズ 520円
・「全駅下車??どうしてそんなことをするの?なにが嬉しいの?」と
 呆れるか、「よし、俺もッ」と発奮するか。自分で目標を見つける
 素晴らしさを見落とすべからず。
 不撓不屈とか前人未踏という熟語が好きな方はぜひ。

[写真奥]『鉄子の旅 全6冊』菊池直恵著
 小学館IKKIコミックス 1,260円
・凝縮された横見イズムのこってりした内容を漫画家菊池直恵氏の
 冷静でときにあたたかな眼差しでさっぱりと仕立てています。
 タモリ電車クラブと双璧をなし、昨今の鉄道ブームに一役買っている
 人気コミック。

さぁ、この冬休みはどこへいきましょうか。
文学の舞台を訪れるという企てはいかが?

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[写真中央]『文学の中の駅 名作が語る”もうひとつの鉄道史”』
原口隆行著 国書刊行会 940円
・文学と鉄道といえばまず何を思い出しますか?
 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」はそらで口を
 ついて出てくるのではないでしょうか。
 それとも十五番線のあさぎり号でしょうか?

 ちなみに、経堂駅で 多摩急行我孫子行き を見るたびに
 心は白樺派へと飛ぶのです。山手線にはねられるって
 なんかすごいな、とか、そういえばそろそろ蟹の季節だな、とかとか。
 (ちっとも文学じゃない!)

 普通列車にゆられながら名作を再読してみるのも乙な過ごし方
 かもしれません。
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by endoushoten | 2007-12-17 15:47 | 今日の1冊

フランシーヌあるいはドゥルーズばかりでなく

朝からまたか、とうんざりしていませんか?
最近、人身事故のニュースを聞かない日はありません。

ちっとも来ない電車にイライラしたり、乗車率何百%かと
思うような車内に閉じ込められてぐったりしたり、
目的地へ着く前にもうヘトヘト…勘弁してくれーっと
叫びたくもなるというもの。

でもカリカリしても仕方がないから、この際自殺について考察を。
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[写真手前より]
『自殺について 他4篇』ショウペンハウエル著 岩波文庫 150円
・タイトルになっている「自殺について」はわずか10ページたらず。
 遅延している電車を待つ間に読めます。そこから考えるのが哲学。

『安らかな死のための宣言』R・ジャカール+M・テヴォス著
新評論 1,050円
・自殺する権利について。アリストテレスは自殺を「自分自身に対する
 不正とは言えないとしても、国家に対する不正である」と言っています。
 今、権利を守るために闘うべき相手は国家?

『自殺者のこころ そして生きのびる道』E・S・シュナイドマン著
誠信書房 840円
・誰だって身近な愛する人を救いたいとは思うでしょう?
 ではどうすれば、という本。自殺未遂者の手記を
 手引きに、精神的苦痛から逃れる方策を記しています。
 


あとはまぁ、ドストエフスキーでも読んで…読み応えがあるから
どんなに待たされても大丈夫!?でも仕事は待ってくれないのよね。
(遅刻してゴメンナサイ)
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by endoushoten | 2007-12-06 13:12 | 今日の1冊

昼下がりの郵便局にて

インターネット通販サイト日本の古本屋からのご注文の本を発送しに
郵便局へ。

お昼ごろというのはいつも混雑しているのだけれど、
今日は給料日明けの月曜日で一層ザワザワとしていました。
長い列に並んでぼんやりしていると、年賀状を買う人が
多いことに気がつき、思い出したくなかった年賀状図案作成の
呪縛が…。

ねずみ年か。どうしよう。まーーーったくアイデアが浮かびません。
11月も終わりがせまり、気ばかり焦ります。

こんなときは本よ、本っ!てことで今日の1冊。

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『ネズミと日本人』長谷川恩著 三一書房刊 840円
・ネズミに関するあらゆることが載っています。ネズミ地名、ネズミの
黒焼き、ネズミと酒の比喩、ネズミの駆除から平将門まで。
年賀状作りのブレインストーミングにも役立ちそう。
(かわいい表紙をそのままパクるってのはなしですよ!)

年賀状ならなにかかわいいイラストのひとつも添えたいもの。
ぬくもりのつたわる水彩色えんぴつを使うのはいかが?

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『かんたん!楽しい!カード・はがき絵 水彩色えんぴつ』
絵・秋草愛+小泉さよ 主婦の友社 520円

愛らしいイラストの描き方が丁寧に解説されています。
これならわたしにもできそう、なんて思える初心者にもやさしい本。

ほら、かわいいネズミのイラストも♪
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年賀状用のイラストの描き方も載っています。
くわしくは本書をお手にとってどうぞ!
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by endoushoten | 2007-11-26 15:33 | 今日の1冊