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遠藤書店 夏の文庫100冊 【18】

あぁ、ヘッダ。あなたがあんなつまんない男と結婚してしまうなんて。
(うかつに余計なことをいうもんじゃないわね)。

あんな退屈な新婚旅行に耐えたわね。5ヶ月もご主人の
古文書漁りによくつきあったと思うわ。全くうんざりね。
テスマンは『中世ブラバントの家内工業』を研究のドクトル…
あぁ、まだ教授ではないんだったわね。失礼。
(それにしても『中世ブラバントの家内工業』ですって!)

乗馬もダメ、パーティもお預け、召使なんてとんでもない
なんて話が違いすぎるわよね。そして、なにかといえば
叔母さん叔母さん……ヘッダ、ちょっとしくじったかしら。
刺繍入りスリッパなんてゴミ箱にポイしちゃいなさいよ。

そこへいくとあなたのお父様はやはり偉大ね!
役に立つ暇つぶしのおもちゃをくださったのだもの。
ほんとに、役に立つのをね。

あなた、やっぱり『ヘッダ・テスマン』じゃなくて
『ヘッダ・ガーブレル』の方がしっくりくるもの。

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『ヘッダ・ガーブレル』イプセン著 岩波文庫 270円

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そろそろ読書感想文にお悩みの方々へ
「人とダブらない」感想を書きやすい本としてもお勧めです。
(会話形式の戯曲なので、ざざーっと軽く読めるのもポイント)

ちなみにわたしの感想。

「今は服にかくれてるからわかんないだろうけど、妻は
新婚旅行でずいぶん太ったんだ」とか「僕が起きたときも
グウグウ寝てたじゃないか」とか余計なことばっかり
義理の叔母に言うダンナなんてぜーーーったいイヤ。
(写本に夢中なのは許す!)(あ2)

本日までのご紹介…37/100冊
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by endoushoten | 2008-08-21 16:03 | 今日の1冊
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