くらしの作法

現在21_21DESIGN SIGHTで開催中の『テマヒマ展』に出かけてきました。
その日はイベント日と重なっていたこともあってか、なかなかの盛況ぶり。外国の方が多く見られたのも特徴的でした。
会場を入ってはじめにある、大きなスクリーンに映し出される映像は、今回の展覧会のテーマである東北に生きる人々の、手仕事のようすを淡々と撮影したもの。
青森のリンゴ箱をすさまじい勢いで次々に組み立て、積み上げていく様はまさに現代アート。また、林檎剪定鋏職人の、熱い鉄を打って型を形成してゆく様子は、職人の緊張観がこちらまで伝わってくるようでした。
そこを抜けると、広い空間に食と生活の品が美しく整然と展示されているスペース。まるで博物館!うむ?この感じ、どっかで覚えがあるぞ?とおもったらやっぱり、展覧会ディレクターには無印良品のアドバイザリーボードメンバーでもある深澤直人氏が。
お麩のひとつひとつをチマチマっときれいにならべ、漬物も密封パックしてなんともおしゃれに飾っちゃう。さすが、と感嘆したのでした。しかし、どんなにきれいにかざっても、そこからもれ出てくる生活の、ひとの、香りというか、営みがとつとつと伝わってきて、それがまたこころ揺さぶられる展示でした。
まだご覧になっていない方は是非。8月26日までの展示ですよ。

さて、えらく長い前置きになってしまいましたが、その展覧会を受けて、本日の本をご紹介します。
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[写真右]
『民具の呼ぶ声』
(野口冬人著 いさかかつじ絵 現代旅行研究所 420円)

[写真左]
『手の知恵』
(藤原房子著 山手書房/500円)
日常の何気ない動作を、光で追って撮影したもの。刊行は昭和54年ですが、その着眼点が斬新。中をちらり
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ひとまず、トウホクとはなんぞや?そして、手あかにまみれた民芸品イコール素朴な思想はどこからきたの?と疑問を持ったら
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[写真左]
『こども東北学』
(山内明美著 イースト・プレス 630円)

[写真右]
『人間復興の工芸 「民芸を」越えて』
(出川直樹著 平凡社ライブラリー 650円)

あの震災からまもなく1年半を迎えようとしている今日。あらためて、じぶん自身の「くらし」を丁寧にみつめるいい機会かもしれません。
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by endoushoten | 2012-08-13 20:09 | 今日の1冊
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